在宅ワークはやめたほうがいいと聞いたのですが、本当なのでしょうか?
多くの方が本業や副業において在宅ワークを検討し、このような心配を抱いているようです。
そこでこの記事では、長年在宅ワークを経験してきた筆者の視点から、在宅ワークはやめたほうがいいのか説明します。
また、在宅ワークをやってみたほうがいい人の特徴や、リアルな収入実態についても紹介します。
この記事を読むことで、在宅ワークはやめたほうがいいと言われる理由や、在宅ワークを選択する人の動機について理解し、自身が在宅ワーク向きかどうかを判断しやすくなるでしょう。
副業をする方、フリーランス・個人事業主の方に役立つサイト
【副業をする方】
厚生労働省 「副業・兼業」
【フリーランス・個人事業主の方】
厚生労働省 「フリーランスとして業務を行う方・フリーランスの方に業務を委託する事業者の方等へ」
内閣官房・厚生労働省等 「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」
厚生労働省・第二東京弁護士会 「フリーランス・トラブル110番」
結論:在宅ワークをやめたほうがいいかは人による。ただし、筆者はおすすめします。
筆者は、副業として在宅ワークを6年以上続けており、(それ以前はフリーランスで在宅ワークを行っていました)、その間に在宅ワークのメリットとデメリットを実際に経験してきました。
在宅ワークは、個人によって向き不向きがありますが、本業や副業に関わらず、筆者は在宅ワークをおすすめします。
その理由は、通勤時間が不要なため、趣味や家族との時間を確保しやすいからです。また、身だしなみに気を使う必要がなく、自分のペースで仕事ができ、急な残業を求められることもありません。
一定のスキルや知識を持ち、自己管理ができ、仕事を怠らなければ、十分な収入を得ることも可能です。
ただし、業務効率の低下や運動不足、家族からの不満など、デメリットも存在します。これらの問題に対処することが重要です。
筆者が実際に経験して感じた在宅ワークの魅力や、一般的にやめたほうがいいと言われる理由について紹介しています。自身が在宅ワークに向いているかどうかを確認するために、ぜひ読んでみてください。
以下の記事では、筆者が長年にわたりクラウドワークスでライティングをやってみた感想や、副業で月20万円稼ぐために実践したことについて紹介しています。
在宅ワークの魅力:6年やってみた筆者のおすすめ理由
ここでは、筆者が実際に在宅ワークを行いながら感じた主なメリットについて紹介します。
通勤時間がかからない
在宅ワークの魅力は、通勤時間がかからないことです。満員電車や長距離移動によって疲弊することはありません。
総務省統計局の「令和3年社会生活基本調査」によると、全国の通勤時間の平均は1時間19分です。最も長いのは神奈川県で1時間40分であり、最も短いのは宮崎県で56分です。
本業や副業の種類によりますが、在宅ワークを選択することで、このような通勤時間がかからず、その代わりに他のことに時間を充てることができます。
仕事を始める前に、通勤による汗をかいたり、寒さに耐える必要はありません。
人間関係におけるストレスが少ない
在宅ワークでは、仕事のコミュニケーションは主にメールやチャットを通じて行われます。時折、オンライン会議などもありますが、通常の職場出勤と比較すると、上司や同僚と対面する機会は極端に減少します。
産業保健支援サービス「first call」を提供する株式会社Mediplatが行った、500人の産業医を対象としたリモートワークに関するアンケート調査によれば、最大のメリットは「対人ストレスが軽減される」という点でした。
在宅ワークは人間関係に伴うストレスを緩和できるため、「職場での人間関係に苦手意識がある」といった方に特におすすめです。
筆者自身、在宅ワークを始めてからすぐに、「これまでにどれほど人間関係にストレスを感じていたのか」という驚きを感じ、気持ちが格段に楽になりました。
電話を受ける機会が少ない
電話応対があると、仕事が中断し、集中力が続かない要因になることがあります。
在宅ワークでの副業の場合、社内や社外からの電話を受ける機会はあまりありません。さらに、社内のコミュニケーションは通常、メールやチャットを通じて行われるため、電話に時間を割く必要が少なくて済みます。
筆者の場合、在宅ワーク中に外部からの電話はほとんどかかってこないです。
身だしなみに気を使わなくてよい
在宅ワークでは、髪型や服装などの身だしなみを気にする必要がありません。
Tシャツや短パン、スウェットなど、部屋着のままで仕事ができます。リラックスでき、仕事用の服を買う出費を抑えることにもつながります。
オンライン会議などで顔を出す必要がある場合は、身だしなみに注意が必要ですが、そのような機会は頻繁にはありません。
自分の好きな格好で仕事ができ、洋服代の節約にもつながるのは、在宅ワークのメリットの1つと言えます。
仕事を自分のペースで進めることができる
在宅ワークは、休憩時間やスケジュールが厳密に決まっておらず、仕事関係のコミュニケーションも最小限に抑えられるため、自分のペースで仕事を進めることができます。
オンラインでの会議などが予定されていない場合、昼間に休息を取り、夜間に仕事を進めることも可能です。
そのため、会社員や主婦の方でも、在宅ワークの副業を無理なく取り組むことができます。
筆者は、夜遅くに在宅副業に取り組んでいます。自分の好きな時間に仕事ができることは、大きなメリットです。
突然残業をお願いされることがない
事務所や店舗などに通勤が必要な仕事の場合、急に残業を依頼されることがあり、その後の予定に影響を及ぼすことがあります。
一方、在宅ワークの場合は、ほとんど残業をお願いされることはないため、安心して予定を立てることができます。
急な残業によって、プライベートが犠牲になることはほとんどありません。
快適なデスク環境が完成する
本業や副業で在宅ワークを始めると、仕事の効率アップやストレスの軽減を理由に、さまざまな在宅ワークアイテムを購入することが増えます。
その結果、快適なデスク環境が整い、自宅での長時間の仕事も負担と感じにくくなります。
快適なデスク環境が整うことで、自宅で過ごす時間がより満足感のあるものとなります。
趣味や家族との時間を確保しやすい
在宅ワークのメリットは、通勤時間を削減できることや、自宅での仕事が可能なため、趣味を楽しむ時間や家族との時間を確保しやすいことです。
趣味の時間が増えることで精神的にもプラスの環境となり、家族との時間が増えて配偶者や子どもにも歓迎されるでしょう。
仕事にかかる時間(残業時間、通勤時間、付き合いなど)が短いため、プライベートの時間が増え、充実感が高まります。
在宅ワークをやってみたほうがいい人の特徴(試してみる価値あり)
在宅ワークをやってみたほうがいい人の特徴は、次のとおりです。
これらに当てはまる方は、在宅ワークが適している可能性が高く、試してみる価値があるでしょう。
在宅ワークはやめたほうがいいと言われる理由【実際の経験から解説】
ここでは、筆者の経験を交えながら、在宅ワークがやめたほうがいいと言われる理由について詳しく見ていきましょう。
出不精になりやすい
在宅ワークに慣れると、外出が億劫に感じられることがあります。自宅での日常が当たり前になり、服装を気にしたり、髪型を整えたりすることが煩わしく感じられるからです。
さらに、自宅のデスク環境が快適なため、外出するために身支度を整えるよりも、自宅でNetflixを楽しんだり、Nintendo Switchで遊んだりすることを選びがちです。
元々外出があまり好きではない方は、在宅ワークによってさらに家にこもりがちになる可能性があることを認識しておきましょう。
筆者はもともとインドア派でしたので、在宅ワークを始めると、全く外出しない時期がありました。
運動不足に陥り、腰などを傷めやすい
在宅ワークは、同じ姿勢を長時間続けることから、運動不足に陥りがちです。
そのため、「在宅ワークを始めてから体重が増えた」「在宅ワークをするようになってから腰痛がひどくなった」と感じる方は少なくありません。
運動不足を解消するためには、2時間ごとにストレッチを行ったり、週に2〜3回は外で走ったりするなど、運動不足を改善するための対策が必要です。
筆者は、在宅ワークを始めて以来、腰痛が発生する頻度が増えました。。。特に腰痛を抱えている方は、注意が必要です。
仕事をサボり、生産性が低下する可能性がある
在宅ワークは、自己管理が不十分だと、仕事をサボりがちになります。
上司が近くにいないため、「ちょっとだけスマホゲームをしようかな」「◯◯の最新ニュースを確認してみようかな」といった、仕事以外の誘惑に時間を費やすことがあります。
在宅ワークは自分のペースで仕事を進められるメリットがありますが、多くの誘惑に負けて生産性が低下する可能性があることに注意が必要です。
生産性の低下は、結果的に長時間労働を引き起こします。
筆者も、仕事とは無関係なサイトを閲覧したり、スマホゲームを始めたりすることがあるため、長時間労働になることがあります。
オンライン会議での集中が難しいことがある
本業や副業にかかわらず、在宅ワークでは、仕事の打ち合わせや会議をオンラインで行うことがあります。
ただし、自宅から参加するオンライン会議や打ち合わせは、対面で行う場合と比べて緊張感が少ないため、集中力を維持するのが難しいことがあります。
在宅ワークのアイテムにお金をかけすぎてしまう
快適な作業環境を整えるために、在宅ワークのアイテムにお金をかけすぎてしまうことがあります。
パソコン、キーボード、マウス、モニター、デスク、イス、メガネ、時計、在宅ワーク用の服など、こだわりが広がると、支出が膨らむことがあるため、注意が必要です。
筆者も在宅ワークを始め、パソコン、デスク、イスなど、ほとんどのアイテムを新調しました。これにはかなりの支出がかかりましたが、結果として非常に快適な作業環境を整えることができました。
家族から嫌な顔をされることがある
在宅ワークをしていると、家にいる時間が増えるため、家族から嫌な顔をされることがあります。
仕事に余裕をもって取り組みつつ、家族との時間もしっかり確保し、在宅ワークが家庭内の軋轢の原因にならないように気をつける必要があります。
在宅ワークを長く続けるためには、家族から応援してもらえる環境を築くことが重要です。
在宅ワークはやめたほうがいい人の特徴(後悔の可能性あり)
在宅ワークはやめたほうがいい人の特徴は、次のとおりです。
■在宅ワークをやめたほうがいい人の特徴
- 自己管理能力が低い人
- 自宅での業務が負担に感じる人
- 身体を動かす仕事に興味がある人
これらに当てはまる方は、在宅ワークが適していない可能性があります。後悔を避けるために、再度検討することをおすすめします。
在宅ワークの収入実態:食べていける?甘くない?リアルなお金事情
筆者は、副業としてWEBライティングの仕事をしており、毎月10万〜20万円以上の副業収入を得ています。
この在宅副業を始めてから約6年が経ち、現在の文字単価は2円〜4円程度が多く、1,000文字の記事を執筆すると2,000〜4,000円ほどの収入が得られます。
しかし、最初からこのような収入を得ていたわけではありません。
副業ではクラウドワークスを主に利用していますが、月収が10万円を超えるまでには、約7ヶ月かかりました。また、最初の2〜3ヶ月は、1か月に30時間以上働いても、収入は月に1〜2万円程度でした。
筆者の収入について詳細を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
また、副業収入やフリーランスの収入についての中央値や平均に興味がある方は、以下の記事を参考にしてみてください。
筆者のケースでは、十分な知識やスキル、実績がなかったため、一定の収入を得るまでには時間がかかりました。在宅ワークにおいて、必要な知識やスキルを身につけていれば、もっと早く多くの収入を得られたかもしれません。
ですから、これから在宅ワークを始める方で、早急に堅実な収入を実現したい方は、確かな知識やスキルを身につけ、仕事に真摯に取り組むことをおすすめします。
何がやばい?在宅ワークを始める際の注意点
ここでは、在宅ワークを始める際の注意点について紹介します。
知識とスキルの継続的な習得を行うこと
在宅ワークで安定した収入を得るためには、知識とスキルの持続的な向上が不可欠です。
学習を怠ると、ステップアップが難しくなるばかりか、ライバルに仕事を奪われ、徐々に苦しい状況に追い込まれる可能性が高まります。
特に初心者の段階で、確かな知識とスキルを身につけておけば、その後の成長が加速する可能性があります。
効果的な学習を望むなら、スクールや講座を利用することをおすすめします。
事前に家族の理解を得ること
本業や副業に関係なく、在宅ワークに専念するためには、家族の理解とサポートが欠かせません。理解を得ずに始めてしまうと、家庭内の不協和音の原因にもなりかねません。
在宅ワークを希望する場合は、家族に相談し、理解を得た上でスタートすることが重要です。
家族の理解があれば、在宅ワークの本業や副業に全力を注ぐことができるでしょう。
副業収入が年間20万円を超える場合、確定申告が必要になること
在宅ワークによる副業収入(所得)が年間で20万円を越える場合、確定申告が必要です。この場合、通常は2月16日から3月15日までの期間内に確定申告を行い、所得税を支払わなければなりません(還付される場合もあり)。
もし副業収入が年間20万円以下でも、医療費控除や住宅ローン控除などを受けるためには、確定申告が必要です。
確定申告が必要かどうか不明瞭な場合や疑問点がある場合は、税務署に早めに相談することをおすすめします。
参考:国税庁「確定申告が必要な方」
仕事を怠らないように工夫すること
NetflixやYouTube、NintendoSwitchなど、自宅には多くの誘惑が存在し、これに負けてしまうと、仕事の生産性が低下し、長時間労働の原因となる可能性があります。
また、納品が遅れることでクライアントに迷惑をかけることもあるかもしれません。
スマホは1時間おきにしかチェックしない、仕事と関係のないサイトは休憩時間にしか閲覧しない、仕事中はスマホの通知をオフにするなど、仕事に集中するための工夫が必要です。これにより、業務に集中し、より成果を上げやすくなるでしょう。
在宅ワークの始め方【5つのステップでスタート】
ここでは、在宅ワークの始め方について紹介します。
パソコンとインターネット環境の準備
在宅ワークをスタートするには、パソコンとインターネット接続環境が必要です。パソコンを入手する場合、中古品を検討することで予算を節約できます。
また、インターネット接続においては、持ち運びが可能なモバイルWi-Fiルーターが便利です。
案件獲得サイトへの登録
クラウドソーシングサイトなどの案件獲得サイトに登録します。SNSや企業への直接営業も一つの方法ですが、SNSでは多くのフォロワーを必要とし、直接営業は実績がないうちは成果を上げにくいことがほとんどです。
一方、クラウドソーシングサイトでは、初心者や未経験者向けの案件も多く、効率的に仕事を見つけることができるため、おすすめです。
プロフィールの作成
ほとんどの案件獲得サイトでは、登録後にプロフィールの作成が必要です。プロフィールを作成しない場合、クライアントから信頼を得にくく、案件の受注率が低下する可能性があります。
一方、しっかりとプロフィールを充実させた場合は、条件の良い仕事を獲得しやすくなります。プロフィールを充実させ、仕事を受注できる体制を整えましょう。
プロフィールを作成する際は『クラウドワークスのプロフィールの書き方【例文・テンプレ】経験者が解説』の記事を参考にしてみてください。
案件への応募
条件に近い案件を見つけて応募します。最初は初心者向けの案件に焦点を当て、実績を積むことが重要です。
もしクラウドワークスを利用する場合は、応募の際に『クラウドワークスの応募メッセージにおける自己紹介の書き方』の記事を参考にしてみてください。
仕事の開始(在宅ワークスタート)
仕事を受注したら、在宅ワークのスタートです。納期やルールを守り、高品質の仕事を提供することで、クライアントから信頼され、継続受注や報酬アップを実現できます。
また、継続的に収入を確保するためにも、学びと自己投資に対する姿勢を忘れずに維持しましょう。
在宅ワークを始める際のおすすめサイト(筆者も実際に利用中)
これらのサイトは、筆者も実際に利用しており、在宅ワークを始める方におすすめです。初心者や未経験者向けの案件も多数あります。どのサイトも無料で登録できますので、この機会にぜひ試してみてください。
クラウドワークス|初心者や未経験者向けの案件が豊富
大手クラウドソーシングサイトのクラウドワークスでは、ライティング、データ入力、文字起こし、デザインなど、さまざまなカテゴリーの案件が提供されています。
求人・案件数は1万件を超え、初心者や未経験者向けの案件も豊富です(2023年10月2日時点)。
また、登録クライアント数は91.7万社、登録ワーカー数は575.7万人(※)と、多くの在宅ワーカーに利用されています。
※株式会社クラウドワークス「2023年9月期 第3四半期決算説明資料(事業計画および成長可能性に関する説明資料)」より
在宅ワーク初心者の方に、特におすすめです。
ランサーズ|案件数が豊富
ランサーズには、ライティング、データ入力、デザインなどさまざまな仕事のカテゴリーがあり、案件数は約1万7,000件もあります(2023年10月2日時点)。そのため、自分に合った案件を見つけることが可能です。
さらに、「ランサーズ・パッケージ」という機能を利用すれば、自身のスキルや経験を商品化し、販売することもできます。
また、日本クラウドソーシング検定協会のWEBライティング実務士(WEBライティング技能検定)を取得すると、ランサーズがクライアントにメールマガジンでアピールしてくれるため、受注率や収入アップが期待できます。
多くの在宅ワーカーがランサーズとクラウドワークスを併用して活用しており、これから在宅ワークを始める方におすすめです。
クラウドワークスと併用することで、条件の良い案件を見つけやすくなります。
サグーワークス|ライティングに特化したサイト
サグーワークスは、ライティングに特化したクラウドソーシングサイトで、システム手数料が無料です。
報酬はポイント制で、現金に交換可能です。サグーワークス独自のテストに合格し、プラチナランクを獲得すると、条件の良い案件を獲得しやすくなります。
また、プラチナランクとWEBライティング実務士(WEBライティング技能検定)の両方を取得した場合、報酬がアップする特典が用意されています。
クラウドワークスやランサーズと比較して案件数は少ないですが、ライティングに特化しています。
在宅ワークに関するよくある質問(Q&A)
ここでは、在宅ワークに関するよくある質問(Q&A)について紹介します。
「在宅ワークはやめたほうがいい」という声に惑わされず、自分に合った選択をしよう!
在宅ワークは通勤時間を節約し、趣味や家族との時間を確保しやすいため、本業でも副業でもおすすめです。
運動不足や家族の理解、社交的な側面の不足などに気をつける必要はありますが、これらの課題を克服すれば、仕事とプライベートの両方がより充実したものになるでしょう。
「在宅ワークはやめたほうがいい」という一部の声に振り回されるのではなく、自分に合った選択をすることが大切です。
在宅ワークに向いていると感じる方は、この機会に学びや仕事をスタートさせることをおすすめします。
コメント