フリーランスの年収の中央値や平均はどれくらい?
収入に満足はしている?年収を増やす方法は?
フリーランスはメリットの多い働き方ですが、年収について不安を感じる方も多いのではないでしょうか。周りのフリーランスがどれくらい稼いでいるのか気になりますよね。
そこで本記事では、フリーランスの年収(平均・中央値)や収入に対する満足度について解説します。また、記事後半では、フリーランスの年収を増やす方法についても紹介していますよ。
この記事を読むと、フリーランスの年収事情を把握でき、新たな仕事獲得や収入アップにもつながります。ぜひ、ご覧ください。
この記事の内容
好きなところから読んでくださいね!
下記関連記事では、フリーランスにおすすめの案件サイトを紹介しています。フリーランスを始めて間もない方におすすめです。
副業をする方、フリーランス・個人事業主の方に役立つサイト
【副業をする方】
厚生労働省 「副業・兼業」
【フリーランス・個人事業主の方】
厚生労働省 「フリーランスとして業務を行う方・フリーランスの方に業務を委託する事業者の方等へ」
内閣官房・厚生労働省等 「フリーランスとして安心して働ける環境を整備するためのガイドライン」
厚生労働省・第二東京弁護士会 「フリーランス・トラブル110番」
フリーランスの年収(平均・中央値)
ランサーズ株式会社「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」によると、フリーランス(自営業系独立ワーカー)の平均年収は297.5万円でした。
ランサーズでは、フリーランスを以下の4つのタイプに分けています。それぞれの内容と平均年収は、以下のとおり。
ランサーズのフリーランス4タイプ
- 副業系すきまワーカー
雇用されているが副業としてフリーランスの仕事をこなす方
平均年収:62.3万円 - 複業系パラレルワーカー
2社以上と契約して仕事をこなす方
平均年収:102.8万円 - 自由業系フリーワーカー
特定の勤務先はないがプロ意識を持ってフリーランスの仕事をこなす方
平均年収:89.0万円 - 自営業系独立ワーカー
個人事業主や法人経営として独立している方
平均年収:297.5万円
フリーランスの年収分布
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書 2022」によると、フリーランスの年収分布は、次のとおり。
年収 | 割合 |
---|---|
200万円未満 | 21.8% |
200万〜400万円未満 | 29.4% |
400万〜600万円未満 | 17.5% |
600万〜800万円未満 | 11.2% |
800万〜1,000万円未満 | 8.7% |
1,000万円以上 | 8.8% |
わからない・未回答 | 2.5% |
上記のとおり、最も多いのが年収200万〜400万円未満(29.4%)で、最も少ないのが800万〜1,000万円未満(8.7%)です。半数以上(51.2%)の方が年収400万円未満となっています。
また、国税庁「令和3年分 申告所得税標本調査」によると、フリーランス(個人事業主・自営業)の平均年収(所得)に応じた構成割合は、次のとおり。
最も多いのが、300万円超〜500万円以下(22.9%)、次に100万円超〜200万円以下(22.6%)となっています。
フリーランスの新規案件獲得に役立つ、おすすめ案件サイトについて下記記事で紹介しています。新規案件の獲得に苦労している方に役立つ内容となっています。ぜひ、ご覧ください。
会社員の平均年収
参考までに、会社員(給与所得者)の平均年収についても紹介します。
国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査」によると、会社員の平均年収は443万3,000円(平均給料376万7,000円、平均賞与66万6,000円)でした。男性は545万3,000円、女性は302万円です。
フリーランスの年収とは一概には比較できませんが「会社員のほうが稼げるやん!」と思った方は多いのではないでしょうか。
会社員の副業収入(中央値、平均)について知りたい方は、下記関連記事をご覧ください。
【職種別】フリーランスの年収
ランサーズ株式会社「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」によると、フリーランスの職種別の平均年収は以下のとおり。
職種 | 平均年収 |
---|---|
ITエンジニア | 255.7万円 |
Webデザイナー グラフィックデザイナー | 209.0万円 |
写真・動画・ ナレーション・ライター等 | 198.6万円 |
トレーナー コーディネーター | 229.9万円 |
営業職 | 230.2万円 |
事務職 | 200.9万円 |
経営・企画職 | 292.7万円 |
翻訳・通訳 | 182.7万円 |
コンサルタント | 198.2万円 |
講師・メンター | 179.7万円 |
研究・開発 | 233.4万円 |
メイク・スタイリスト・ ネイリスト | 153.8万円 |
アーティスト・タレント | 161.0万円 |
あくまでも「平均」年収なので、上記金額よりかなり多く稼いでいる方もいれば、もっと少ない方もいます。
ご自身の年収と比べてみてください。
フリーランスの収入(所得)に対する満足度
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書 2022」によると、フリーランスの収入に対する満足度は、以下のとおりです。
満足度 | 割合 |
---|---|
非常に満足 | 7.1% |
満足 | 25.9% |
どちらでもない | 24.9% |
不満 | 29.0% |
非常に不満 | 13.1% |
上記のとおり、収入に対する満足度は「非常に満足」と「満足」で33.0%しかありません。一方で、「非常に不満」と「不満」は42.1%、「どちらでもない」を合わせた「収入に満足していない方」の割合は67.0%になります。
フリーランスは「就業環境」や「人間関係」などの満足度は高いですが、収入に関する満足度は低い傾向にあります。
フリーランスの年収を増やす方法
フリーランスの年収を増やすにはどうしたらいい?
現在の年収や仕事に不満がある方は、ここで紹介する3つの方法を試してみてください。これらの方法を実践することで、新たな仕事の獲得や収入アップにつながりますよ。
それぞれの方法について、解説します。
人脈をつくり仕事を紹介してもらう
年収を増やすために、新たな人脈をつくり仕事を紹介してもらいましょう。ランサーズ株式会社「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」によると、フリーランスの仕事の獲得方法で最も多いのが「人脈」です。
30代〜60代以上までの各年代では人脈による仕事の獲得が1番多く、年齢が上がると共に人脈を頼りに仕事を獲得している人が増える傾向にあります。20代に関しては、仕事の獲得方法で最も多いのが「SNS(40.0%)」で、次に多いのが「人脈(32.4%)」です。
異業種交流会やSNSコミュニティなどに参加して人脈をつくることで、仕事を獲得できる可能性があります。
スキルアップして仕事の幅を広げる
スキルアップすることで、仕事の幅が広がり、収入アップにつながります。本やWebサイト、動画、スクールなどを活用して勉強しましょう。
ランサーズ株式会社「新・フリーランス実態調査 2021-2022年版」によると、フリーランスの約6割の方が「仕事をしながら新しい学びを得ていきたい」と回答しています。
勉強して新たな知識やスキルを身につけなければ、ライバルに追い越されて仕事がなくなり、収入は先細りしてしまいます。自分の成長と将来のリスクヘッジのためにも、学び続けることは大切です。
フリーランス向けのマッチングサービスを利用する
フリーランス向けのマッチングサービスを利用すれば、効率よく仕事を探せるので、収入アップにつながります。マッチングサービスとは、お仕事紹介サイトのことです。
- フリーランス向けの仕事が豊富
- 無料で登録できる
- 大企業からスタートアップまで多くの企業案件がある
- 報酬が高い
マッチングサービスを利用すれば「もっと稼ぎたい」「仕事が途切れるのを防ぎたい」といったフリーランスの悩みを解決できます。
例えば「クラウドリンクス」は、案件数が5,000件以上で平均時給は4,500円です。登録料やシステム手数料は0円なので、効率よく稼ぎたい方におすすめです。
また、ITエンジニア経験者におすすめなのは「Tech Stock(テックストック)」です。3万人以上が登録していて、高単価案件・上場企業案件が豊富に揃っています。
「クラウドリンクス」「Tech Stock(テックストック)」どちらのマッチングサービスも無料で登録できるので、まだ登録していない方は、ぜひ活用してください。
フリーランスにおすすめの新規案件獲得サイトについては、下記関連記事を参考にしてください。
まとめ:スキルアップやマッチングサービスを活用して年収を増やそう!
最後までご覧いただきありがとうございました。
フリーランスの年収(平均・中央値)はそれほど高いわけではありません。しかし、稼いでいる人もたくさんいます。
今後、フリーランス人口はさらに増えることが予想されますので、スキルアップやマッチングサービスを活用して、今のうちから条件の良い仕事を獲得できる環境をつくっておきましょう!
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